ブッシュフードとは、オーストラリア先住民族アボリジナルが伝統的に食してきたオーストラリア固有の動植物のことで、ブッシュタッカーとも呼ばれています。
オーストラリアには2万6千種以上の動植物が自生しています。ナッツ、フルーツ、ベリー、スパイス、葉菜などもそうです。先住民族アボリジニの人たちは、4万年以上もオーストラリアの土地を移動しながら生活していました。
彼らは、ずっと昔からオーストラリアで育つ野生の動植物について膨大な知識を持っていました。1970年に入って、ネイティブではないオーストラリアの人たちの間でも、その利用価値の高さが認識され、「ブッシュタッカー」という言葉も使われ始めました。
「ブッシュフード」は、流行語のひとつにもなっています。
また、1980年代には、シドニーのいくつかのレストランがブッシュフード食材を利用したメニューを提供するようになりました。
強い味と香りは控えめに使われ、次第にオーストラリア全土で評判を呼ぶようになりました。